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おくりびとの舞台挨拶

おくりびとがヒットするということを願い、その宣伝のためにも行われる舞台挨拶ではありますが、あたたかさがある舞台挨拶はなかなかありません。
山形での舞台挨拶で滝田洋二郎監督は、なぜおくりびとの舞台を山形の庄内に選んだのかを語りました。

おくりびとの舞台挨拶はさまざまな場所で行われていたようですが、一番注目されたのは、やはりロケ地山形だったようです。
おくりびとのなかでときにユーモラスに、ときに厳格におくりびとを務める山崎務の演技は舞台挨拶の中でも独特だったようです。
しかし、主人公の上司であり先輩である納棺師の役を演じた山崎務の登場で、おくりびとの世界が一瞬にして広がったのだそうです。
またロケ地であった山形での舞台挨拶では本木雅弘が実際にチェロを演奏し、舞台をもりあげ、いっそうおくりびとの世界を見せました。
それだけおくりびとの映画の出来栄えに、それぞれが満足し、自分の演技にも自信があったのかもしれません。
なごやかで、しかも華やかに行われながらも、あたたかさに満ちた舞台挨拶が行われたのが、おくりびとです。
舞台挨拶でのハプニングがスキャンダルになり、ヒットしそこねた映画がありましたが、おくりびとの場合は大丈夫そうでしょう。おくりびとの舞台挨拶では、主演の本木雅弘やその妻役の広末涼子がとても輝いていたそうです。
おくりびとにも広末涼子というスキャンダルメーカーがいましたが、彼女は大人になり、本当の女優になりましたから、ジョークとして受け流していました。
出演者、監督たちが誠意をこめて行った舞台挨拶でしたから、無事にじわじわと人気を集めヒットしそうな予感があるのがおくりびとです
 

おくりびとと庄内の風景

おくりびとの舞台となっているのは、山形県の庄内で、映画の中でも美しい風景があちこちに現れています。
おくりびとの美しい風景に、魅力的なキャストが並び、映画の世界を優しく包む音楽が流れ、いっそう深い世界にしています。
庄内は緑が多く、自然の生命力を感じさせる場所ですが、その中でおくりびとの「生と死」が描かれています。

おくりびとでは庄内の風景や人々が、その世界を作り上げる重要な要素になっているようです。
庄内の自然の優しい輝きと、生命の輝き、そして人の死という関係が、おくりびとのなかではすべて表現されています。
優しい風景と納棺師という仕事の厳しさが対比され、おくりびとはいっそう深い世界に作り上げられています。
おくりびとの世界の中では、庄内の美しい風景は重要なものになっていて、主人公が庄内の自然をみながらチェロを弾く風景は素晴らしいです。
そこにおくりびととしての人物設定の全てが、庄内の風景によってすべてが説得力を持ち、また登場人物にもリアリティが出てくるのです。
東京で撮影を行っていたのでは、この「やさしい、しかも生命力にあふれた世界」を表現することができなかったと思えるのが、おくりびとです。
その美しい庄内の風景の中でおくりびとのキャストたちは生き生きと動きまわり、死者はのんびりとおくられていきます。

おくりびとと庄内の風景は絶妙に混ざり合いますが、強引に山形弁を使わずに作られているようです。
庄内という嫌味でもなく、押さえつけるでもない、やさしい自然が、おくりびとの世界を包み込んでいるのです。
 

おくりびとの上映時間

その130分間という短い上位英時間の中で、おくりびとの世界を作り上げるのは大変な作業であったと思われます。
映画にとって上映時間は観客を飽きさせず、物語にきちんと入り込ませるように設定されていて、おくりびとはそれに成功しているようです。
納棺師という仕事だけでなく、仕事に対する矜持などをおくりびとでは描いていきますから、かなり難しかったのではないでしょうか。
主人公にだけフォーカスしてもいけないし、納棺師という仕事だけでも、おくりびとの世界は作りあげられないからです。
またおくりびとに登場する人物たちを膨らませ、「どこかにいるかもしれない人」という描写も不可欠です。
おくりびとの130分間と区切られた時間の中で、どれだけその世界に観客を引き込めるかは監督の手腕かもしれません。
130分間という決して大作ではない映画の中で、あますところなくすべてを表現しきっているのがおくりびとです。
ですが130分間にしっかりと作り上げられた映画のほうが観客をぐいぐいと映画の物語に引き込むことも計算されているのがおくりびとです。
そこをおくりびとは130分間という時間の中で、しっかりと描ききって、魅力的な物語と登場人物に変えています。
監督である滝田洋二郎さんもおくりびとを完成させることはまさに時間との戦いではなかったのではないかと思われます。
130分間映画におくりびとを仕上げるため、入れたかったシーンなどもあったでしょうが、切り捨てたシーンも見せてほしい気もします。
130分間のなかで生き生きとキャストが動き回り、悩み、そして成長しながら、納棺師という仕事にフォーカスを当てたおくりびとなのです
 

おくりびとの試写会

おくりびとの試写会はすでに終了していて、観客や厳しい映画評論家、映画ライターの間でもおおむね好評のようです。
また単純におくりびとのキャストに興味があって足を試写会に運んだ方もいるようですが、深い感動を感じたようです。
非常に笑いと涙と情熱がバランスよく出来上がっているというのが、試写会に参加した観客の感想に多かったのが、おくりびとです。
映画のおくりびとになっていく主人公に、今の自分を重ね合わせる観客もいたでしょうし、純粋に納棺師という仕事が知りたかった方も多かったようです。

おくりびとの試写会はなかなかチケットがとれずに、試写会に参加した方はかなりラッキーだったのではないでしょうか。
おくりびとは、実際にあるわけで、いつか自分もお世話になるであろう仕事でありながら、さまざまな偏見や避難をうける仕事です。
そういった描写がきちんとおくりびとのなかではあって、試写会に参加した観客も納得できたのではないでしょうか。
なかには納棺師という仕事について興味があったから、おくりびとの試写会に参加した方もいるでしょうが、やはり最後は「生と死」を考えたのではないでしょうか。
死社会において、おくりびとはかなり反応が良かったようで、実際の上映が始まってからも映画館に足を運ぶ方が多いのではないかと思われます。

おくりびとの試写会に参加した観客は、スムーズにおくりびとの世界の中に入り込んで行けたようです。
試写会にまでは映画監督や脚本家、出演した俳優・女優はかなり緊張するそうですが、おくりびとではかなり自信をもっていたようです。
やはりおくりびとという普段では接することのない仕事をフォーカスしていることに興味を持った方が少なくないようなのです。
 

おくりびとの原作の謎

おくりびとという仕事への偏見や批難などについても、どの作品からも出てきていますし、主人公がそれにくじけそうになることも共通しているようです。
またおくりびとの作品の中で影響を与えているであろうと思われるのは「ぼくが葬儀屋になった理由(わけ)」をお書きになった冨安徳久さんの本も欠かせません。
どの作品も多大な影響を与え、これらの作品がおくりびとのなかで静かに息づいているようです。
おくりびとについての情報をサイトやブログ、掲示板を使って集め、おくりびとと推定される3つの原作を比べてみるのもいいかもしれません。

おくりびとの原作は「これだ」と断定しきれない部分があって、実のところは曖昧になっています。
しかしその中で、おくりびととして生きていくことを静かに選んでいくのは、どの作品でも共通しているようです。
いっぽうで百瀬しのぶさんの作品のほかに、おくりびとは文春文庫の「納棺夫日記」という青木新門さんの作品も関連があるようです。
おくりびとという仕事は、人の死に真正面から向き合う、考えてみればかなり辛い仕事にもなりかねません。

おくりびとは実は「これが原作」ということを定めておらず、原作であろう3つの作品にもあまりたくさんの共通点はないようです。
3つの作品のエッセンスを抽出しておくりびとという映画が生まれ、登場人物たちが生まれてきたのではないでしょうか。
原作として一番濃厚なのは百瀬しのぶさんの「おくりびと」のようですが、こちらでは主人公より納棺師という仕事に重点がおかれているようです。
納棺師にまで成長していく物語の中で、3つの原作がバランスよく影響しているようなのが、映画おくりびとです
 

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